現在、企業が負担している社会保険料は直接人件費の約13%と言われています。
社会保険は健康保険と厚生年金の2つに分かれており、厚生年金の保険料は毎年引き上げられています。
さらには健康保険料も近いうちに引き上げられると考えられており、両方とも引き上げられると事業主の負担はおおよそ18%になるといわれています。
事業主はいかに負担を少なくするかが今後の課題になってきそうです。
ではどのように節約すればいいのでしょうか。
一つ目は月末退職を避けましょう。
その理由は1日でも会社に在籍したら1か月分の保険料が必要となる点です。
資格喪失日が退職日の翌日になるため、月末退職だと翌月の1日まで在籍したことになります。
つまり、1か月分多く保険料を納めなくてはならないのです。
二つ目に保険料の定時決定は4月~6月までの賃金額で行われるので、昇給はこの時期をはずしましょう。
そうすることで、保険料が節約できます。また、残業代もこの時期は極力減らしましょう。
他にも契約社員などの被保険者になれない人の活用や、常勤の役員は非常勤にするなどして節約できます。
さらには高齢者を雇用することで厚生年金の保険料は節約できます。
なぜなら70歳以上の高齢者は健康保険料のみの加入になっているからです。
また、派遣社員やパートは条件によって社会保険の適用除外になるので、保険料の節約ができます。
しかしながら、今後は適用除外になる範囲が狭くなるといわれているので注意が必要です。
社会保険料の節約。