株式投資では、「ポートフォリオ」の組み方が、とても重要になります。日本株の中の個別銘柄で、ポートフォリオを組むケースを考えてみます。この際注意すべき点は、業種が全て同じもので組んでしまうと、リスクが分散されにくくなります。たとえば、トヨタ、ホンダ、日産で組んだ場合、全て自動車会社の銘柄なので、動きも同じようになってしまいます。特に、円高の場合は株価が下がり、自動車に関する大きなニュースが発表された場合も、同じような動きをしてしまいます。
ポートフォリオを組むのは、「株価が下がる銘柄があっても、上がる銘柄もある」という意味なので、リスクを回避するためでもあります。そのため、業種が同じ銘柄で組むのはおすすめできません。
リバランスを定期的に行って、ポートフォリオを組む際は、何をどの割合で購入するのか、ということを考慮します。たとえば、日本株と外国株を5対5の割合で購入した場合、株価の変動により、バランスが崩れてしまいます。割合を維持するためには、リバランスを行うことが必要なのです。これは、割合を定期的に調整する“定期健診”のようなものです。
リバランスをどのタイミングで行うのかは、人によって異なりますが、3ヶ月に1度、または半年に1度、とゆったりと時間軸をとって考えれば良いでしょう。そのときに、頻繁に買ったり売ったりする必要のない点も、ポートフォリオ運用の特徴です。
株式投資の際に、リスクを抑えながら、運用をゆっくりと行うには、ポートフォリオを組む作業がとても大切です。まずは、どのような組み合わせにするのか、そこからじっくり考えるのが良いでしょうか。
ポートフォリオを個別銘柄で組む