株式投資でより大きな利益を出すには、投資対象を選別することが大切です。と言っても、どの銘柄を選べば、値上がり益や配当金につながるのかわからないと思います。そこで、まずは株式投資によって収益を上げられるメカニズムと、株価を決定する要素を押さえましょう。
投資している会社が事業によって売上を計上して、その結果、黒字となり利益を上げれば、それだけ会社の資産は拡大します。そして、株主はその会社の資産を保有しているので、拡大した分が収益部分に当たります。この収益部分は、株主に「配当金」として支払われる場合と、会社が保有する場合があります。会社が保有する場合は、株主の保有資産が増えるということなので、株価が上昇すると値上がり益につながるのです。要するに、大きな利益を計上できそうな会社ほど、投資対象として最もふさわしいと言えます。
しかし、利益の大きい会社の株式を購入するだけではいけません。現在大きな利益を計上している会社であっても、この先も好調が続くとは保証できません。逆に、現在赤字の状態でも、将来性のある技術を用いた商品化が近い場合は、飛躍的に業績を伸ばせる可能性もあります。ただし、将来的な利益計上が確実で、業績が見込みどおりに上がったとしても、購入した時の株価が高い場合は、収益率は比較的に悪いことになります。そのため、株式投資のポイントは、「将来性のある会社」を「株価が安いうちに」見つけ出すことです。
株価を決定する要素は、「企業の業績」と「需給」です。「企業の業績」は、投資収益を決める要因となり、利益・配当の大きさや将来の見込みによって、大きく株価は変動します。そして、企業の業績は、株価の“絶対水準”を決定する重要な根拠となります。また、株式も“需要”と“供給”のバランスによって取引されているので、需要の動向も考慮することが重要です。
大きな利益を出すには?