国民年金保険料を支払っていらっしゃるかたの多くは「国民年金基金」という言葉をお聞きになったことがあると思います。
ですが、耳にしただけであまり真剣に調べてみようと思うかたは少ないようですね。
また、調べてみても国民年金基金への加入までは考えない・・・というかたも多そうです。
さて、国民年金基金とは、一体どのようなものなのでしょう。
これは、ある意味、国民年金保険料を支払っていらっしゃるかたがたの強い味方であるといっても良いでしょう。
と、言いますのも、自営業のかたがたというのは、国民年金保険料を支払って将来的に国民年金をいただくことになるわけですが、国民年金は月々の金額がそれほど大きいものではありません。
一方、民間の企業に勤務しているサラリーマンのかたがたや公務員のかたがたは、国民年金のほかにも厚生年金ですとか、共済年金などという年金が上乗せされるために、将来いただける年金額もそれなりの金額になります。
国民年金だけのかたとは、けっこうな差が生まれてしまうことになるのです。
それで、国民年金だけのかたにも、なにか上乗せできるような年金があったら良いのではないか・・・ということで考えられたものが「国民年金基金」なのです。
この制度は、1991年に設けられたもので、それほど昔からあったものではなく、比較的新しい制度ということになりますね。
上乗せして年金がいただけるということは、それだけ多く支払わなくてはならないということになるのですが、厚生年金のかたも共済年金のかたも、国民年金保険料より多く支払っていますから、年金もたくさん頂けるということを忘れないようにしてください。
国民年金基金(1)