株式投資に関わる心理学的な現象のひとつに、「ブーメラン効果」というものがあります。
このブーメラン効果というのは、簡単にいうと、自分が説得した結果、それが自分に仇となって返ってくるという現象です。
ブーメランは、上手く投げるとしっかり自分の手元に戻ってきます。
その軌道を心理学上で表したのが、ブーメラン効果という事になります。
では、これが株式投資と何の関係があるのかというと、人間は知らず知らずのうちに、このブーメラン効果の影響を受けている、という点においてです。
例えば、インターネット上の書き込みに、特定の銘柄を推す内容のものがあったとします。
最初はそれに食い付く人も多いですが、その書き込みが過剰になったり、何度も書き込まれていたりすると、逆に怪しみますよね。
これがブーメラン効果です。
推奨銘柄であっても、それを過剰に宣伝されると、逆に反発してしまいます。
これは人間の本能的な心理学的作用であって、ある意味防衛本能ともいえます。
ただ、こういった本能を逆手にとって、あえて過剰宣伝を行うというパターンもあります。
特定の企業、銘柄に関する嫌がらせですね。
あえて褒めちぎり、買うようにしつこく促す事で、逆に株式取引において不利な立場にしてやろう、という目論見です。
一投資家としては特に不利益はないかと思いますが、ある意味虚偽の情報を握らされたも当然で、実際にその銘柄が有望株である可能性もあるので、あまりブーメラン効果に囚われるぎるのも危険です。
ブーメラン効果