株式 心理学

株価と心理学の関係

株価は、人間心理学が非常によく現れる数値です。
人間の心理がいかにバランスを保とうとするかというのが、よく見て取れます。
心理学上、人間は常に安定を求め、その安定が崩れる事でストレスを生み出し、そのストレスの原因を絶とうとします。
それが、株式そのものを安定させている要因と言えるでしょう。
株価は、上がったり下がったりしますよね。
ひとつの銘柄が永遠に同じ株価であることはあり得ません。
なぜなら、株価というのは、株式の投資家が決めるものだからです。
株式の投資家の行動理念は、まず「儲けたい」という人が圧倒的に多いですよね。
その為、少しでも安く株を買いたい、高く株を売りたいという心理が働きます。
それが注文となって、市場に出されます。
その二つの心理の接点が、株価となるのです。
要するに、安く株を買いたい人の中で一番高い値段を付けた人と、高く株を売りたい人の中で一番安い値段をつけた人との折り合いが付けば、その時点で株は売れ、株価が付きます。
その売れた値段を基準に、安く買いたい、高く売りたいという心理が闘いをはじめていくのです。
これらの闘いは、心理学上のサンプルとしても度々用いられます。
例えば、それまでずっと安定していた株価が一度大きな動きを見せると、その方向に一気になだれ込むという現象が度々起こります。
ずっと12,000円で推移していた株が、短時間で500円値を下げただけで、その後急激に売り注文が殺到し、1万円を割る、等の動きがよく起こります。
これも、「早く売らないと」という投資家の心理的な作用、すなわち焦りが大きくものをいった結果なのです。

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