私たちがいつも納付している国民年金保険料というのは、将来、年を取って仕事も出来なくなってから生活に困らないように国民年金をいただくための積立のようなものです。
そもそも国民年金とは、日本の「国民年金法」によって規定されている、日本の公的年金のことを言います。
その保険料を国民年金保険料として毎月、もしくはまとめて納付しているのです。
この国民年金の制度は、1959年、第31回国会において、国民年金法案を提出し、国民年金法が制定されたことから始まりました。
そして、実際の施行は1961年の4月からでした。
当初から、被用者年金に加入していない自営業のかたがたや、農林水産業従事者のかたがたを対象にした年金制度として発足しました。
それが、その後制定されました「通算年金通則法」とともに、「国民皆年金」の基盤になったわけです。
その後しばらく経った1985年、全ての国民が共通し、全国民で支えるという「基礎年金制度」を創設する年金制度の改革が実行されました。
そして、1986年の4月から、国民年金は、学生を除く20歳以上~60歳未満の日本人すべてを強制加入することと定めたのです。
ちなみに、学生の強制加入は、1991年の4月からのことです。
このように見てみますと、国民年金という制度は、それほど古くからあるものではなかったのですね。
まだ、ほんの数十年の歩みしかなかったのです。
ですから、時には見直し、改良し、誰もが老後に不安を抱かなくなるような制度にしていただきたいものですね。
国民年金の歩み